企業の情報漏洩は、社内で完結するとは限りません。持ち出された情報が国外の相手へ渡っている場合、経路も相手も見えないまま、被害だけが静かに広がっていきます。
本件は、台湾で通信関連の事業を営む日本のご依頼者から「社員の一人が、社内の情報を国外へ持ち出しているのではないか」というご相談を受けて開始した、情報漏洩の事実確認事例です。台湾から韓国への移動を追い、受け渡しの相手と経路を、現地ネットワークと連携して確認するまでの流れをご紹介します。
UPDATE: 2026-07-23 05:06:55


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UPDATE: 2026-07-23 05:06:55


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企業の情報漏洩は、社内で完結するとは限りません。持ち出された情報が国外の相手へ渡っている場合、経路も相手も見えないまま、被害だけが静かに広がっていきます。
本件は、台湾で通信関連の事業を営む日本のご依頼者から「社員の一人が、社内の情報を国外へ持ち出しているのではないか」というご相談を受けて開始した、情報漏洩の事実確認事例です。台湾から韓国への移動を追い、受け渡しの相手と経路を、現地ネットワークと連携して確認するまでの流れをご紹介します。
ご依頼主は、台湾で通信関連の事業を手がける企業の経営者の方でした。「社内の情報が国外へ漏れている疑いがある。社内のセキュリティは整えているが、それでも外に出ている様子がある」というご相談でした。
メールやネットワーク経由の形跡が見あたらないことから、データではなく人を介して——資料を直接手渡しする形で情報が持ち出されている可能性が考えられました。この場合、通信の記録をたどるだけでは経路をつかめません。トラストジャパンは、関与が疑われる社員の行動を、現地で確認することにしました。

まず、関与が疑われる社員の行動を一定期間にわたって確認しました。そのなかで、出張の予定に合わせて台湾から韓国へ移動する動きがつかめたため、渡航先での接触の有無まで含めて確認を進めることにしました。台湾側と韓国側にまたがる確認になるため、韓国の提携ネットワークと連携して対応しています。
| 行動の確認 | 関与が疑われる社員の行動を一定期間確認し、情報の持ち出しにつながる動きがないかを整理しました。 |
|---|---|
| 移動の把握 | 桃園空港から韓国・仁川方面へ移動する予定を把握し、渡航先での接触を確認する体制を整えました。 |
| 越境での連携 | 韓国側は、現地の韓国の調査ネットワークと連携し、到着後の接触の有無と、受け取り先の人物を確認しました。 |
| 事実の整理 | 台湾側・韓国側で確認できた事実を突き合わせ、受け渡しの相手と経路を確定できる形に整理しました。 |
確認の結果、この社員は渡航先で特定の人物と接触し、資料を手渡していた事実が把握できました。受け取っていた相手は、後の確認で同業の関係者であることが分かり、社内の情報が競合の側へ渡っていた実態が明らかになりました。
確認できた内容は、日時・移動の経路・接触した相手・受け渡しの状況を整理し、記録とあわせて報告書としてご依頼主にお渡ししました。ご依頼主は、この報告書を社内対応の判断材料として活用され、その後の人事上の対応や、損害の回復に向けた手続きを検討する際の基礎資料とされています。手続きそのものの進め方や法的な評価は専門家の領域であり、当社が担ったのは、その判断のよりどころとなる事実の確認までです。
情報の漏洩は、経路と相手が見えないまま時間が経つほど被害が広がります。とりわけ国外へ持ち出された場合は、一社・一国の中だけでは経路をたどりきれないこともあります。台湾と近隣国にまたがる情報の流れを、現地のネットワークと連携して事実として押さえておくことが、被害を抑える前提になります。


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ID:tanteisoudan